紙選び
紙はその業界にいる人でさえ把握できない程、沢山の種類のものが存在します。軽く自分の回りを見渡してみるだけでも、コピー用紙、ティッシュペーパー、新聞、ノート、手紙、紙幣、箱、壁紙、メモ帳、カレンダー、名刺、ペーパーバッグ・・・・・・・・・・・・・・と紙製品がかなり沢山存在します。コピー用紙1つ取ってもかなりの種類があります。紙の銘柄、白色度、平滑度、厚さ、等々、おそらく数百、数千に種類分けされると思います。
下げ札を作る際にどんな紙を使ったらいいか迷いますよね。当社では判りやすくする為に下げ札を作成する際に使用している紙は大きく4種類に分けています。それぞれの長所、短所がありますのでお望みのものをお選びください。
1、コートカード紙
当社で一番使用率が高い紙です。白い紙です。色の再現性が良く、塗り潰すことで色紙と同じように表現出来て、表面加工の相性も抜群。又、印字機による裏面の品番、カラー、組成などの表示に向いています。バーコードなどを印字する場合はこの紙の選択になります。
2、ノーコートアイボリー紙
白い紙です。表面がコートされていないのでインクが若干沈むので落ち着いた感じに仕上がります。ツヤは付きません。裏面の品番、カラー、組成などの表示の際、ゴム印やインクなどは付きやすい紙ですが熱転写の印字機にはあまり向いていません。
3、ナチュラル系
原材料の素材の風合いを生かした紙です。最初から色が付いているのでデザイン面の印刷は素材を生かしたロゴやマーク等のみの印刷が多いです。色は紙の色の影響を受けるので色の再現性は良くないです。裏面の品番、カラー、組成などの表示は若干見難くなる場合があります。熱転写の印字機を使用する場合はテストが必要です。
4、特殊紙
変わった紙をお使いになりたい方はこちら。特殊紙といっても種類が多すぎて説明できません。見本とか具体的なイメージがあればお聞きします。なんか変わったものにしたい!ということでしたらご提案させていただきます。
1、コートカード紙
●特徴
当社で使用する紙で一番使用率の高い紙です。自然な白さで表面がコートされていてツヤがあります。しっかりしていて厚みがあります。鮮やかな色表現や加工表現をしたいときはこの紙を選びます。好みの色で塗りつぶすことによって色紙と同じように表現できます。
●印刷特性
色の再現性が良く、カラー印刷も可能です。ベタ印刷もムラ無く仕上がります。
●表面加工特性
ツヤ付け、ツヤ消し等、当社でしている表面加工の全て問題なくできます。
●印字特性
印字機での出力に対応しています。バーコードの印字にも対応しています。ゴム印を使用する場合は乾くのに若干時間が掛かります。
●短所
塗りつぶしても断面は素材の色が出るので白くります。
2、ノーコートアイボリー紙
●特徴
自然な白さです。表面がコートしていないのでツヤがあまりありません。しっかりしていて厚みがあります。落ち着いた感じに仕上がります。
●印刷特性
印刷したインクが紙にしみこみます。ベタ印刷はコート紙ほどではありませんが問題なく出来ます。インクの色が少し沈むので考慮が必要です。
●表面加工特性
通常ツヤ付け加工はしていません、色押さえのみします。
●印字特性
印字機での出力にはあまり向いていません使用する場合テストが必要です。インクが付きやすくゴム印の使用に向いています。
●短所
表現したい色より若干色が沈み暗く感じます。ベタ印刷をした場合乾きにくくなることがあります。(乾燥に時間を要することがあります)
3、ナチュラル系
●特徴
紙の材料になった繊維や不純物などをそのまま特徴として残した紙です。クラフト紙もこの中に入ります。ロットにより色に誤差が生じます。
●印刷特性
印刷自体はあまり問題はありませんが素材自体に色がついているので必ず印刷の色に影響が出ます。印刷をする場合は必ず影響が出ることを考慮に入れ使用してください。
●表面加工特製
基本的に表面加工はしていません。
●印字特性
印字機を使用される場合はテストが必要です。インクが付きやすくゴム印の使用に向いています。
●短所
紙の色が生産ロット毎に安定していない為サンプルで見たものと実際に出来上がったものの印象が違う可能性があります。
4、特殊紙
●特徴
画像は1例です。特殊紙は種類がとても多いです。さまざまなものがあります。特殊紙の種類は大きく分けて3種類
紙の表面に凹凸の型を押してさまざまな柄や質感を表現しているもの。
紙の表面に特徴的なフィルムなどを貼り付けたもの。
特殊素材のもの。プラスチックやアルミ、合成繊維など。
それぞれカラーバリエーションも豊富で変わったものが多いです。特長的なものを作成したい場合にはとても重宝します。ただ全てのサンプルをお送りすることが出来ないので、ご希望があった場合は具体的にイメージをお聞きするか、サンプルを提示していただくのがベストです。任せていただけるのであればご希望をお聞きしてご提案させていただくことも可能です。
●印刷特性
素材によります。通常印刷で問題ないものも沢山ありますが、特殊インクを使わなければいけないものや、UV印刷か箔押し等でしか対応できないものもあります。
●表面加工特製
ものによりますが不向きなものが多いです。
●印字特性
印字機には向きません。紙であればゴム印は大丈夫かと思われますがテストが必要です。
紙の目の基礎知識