品質表示面レイアウトと表示内容
印刷での表現方法いろいろ
箔押しいろいろ
デザイン、レイアウトの際の注意点
品質表示面レイアウト
下げ札を取り付ける商品によりレイアウトはさまざまです。またいろいろな種類の商品に同じ下げ札を付けるのであれば汎用性のあるレイアウトにしておかなければ後で困ることになります。特に法的に必要になる可能性のある項目(材質表示、洗濯表示、注意書き、社名、住所、電話番号等)は必要に応じてスペースを確保するか印刷しておくようにしてください。
細かい違いはありますが上記は2つの例です。左側はアパレル関係、右側は雑貨や袋物、用具など。
汎用性を持たせる場合はラインのみを印刷しNO.、COL.SIZE.などの項目名は後で印字する場合もあります。
アパレル関係の下げ札は季節により特に秋冬の商品は材質表示が多くなりますのでスペースは多め取るようにする方が安心です。
基本的に下げ札にスペースを用意しておいて後で印字機やゴム印で内容を表示することが多いですが、商品によっては材質表示や原産国など統一出来る内容に関してはあらかじめ印刷する場合もあります。
表示内容について
表示義務に関して
表示義務のある項目については家庭用品質表示法に定められています。
家庭用品質表示法は、消費者が日常使用する家庭用品について品質に関し表示すべき事項やその表示方法等を定めて、それらの品目の品質表示を適正でわかりやすくすることにより消費者利益を保護する事を目的として定められています。
対象品目は下記の範囲になります。
●繊維製品35品目
●合成樹脂加工品8品目
●電気機械器具17品目
●雑貨工業品30品目
この法律の定める表示は下げ札にだけ表示を定めたものではなく。例えば衣類などでは洗濯表示ネームや専用の注意札などで表示することも可能になります。それぞれの品目や材質によって表示方法などが異なる場合がありますのでご注意ください。
原産国表示はこの法律では表示義務はありませが不当に変えられた場合は景品表示法により罰せられます。
下げ札の表示についてですが表示部分の大きさや文字の大きさは定められていないので消費者が表示を確認できる大きさで表示してください。(一部表示方法が定められているものもあります)また表示者の表示は社名、団体名は登記された正式名称で記載し、住所は都道府県から、電話番号は市外局番から表示します。
詳しくは消費者庁の家庭用品質表示のページを参照してください。
JANコード
物によりバーコードを印字する場合があります。
JANコードを下げ札に表示させるにはバーコードを印刷するか、専用の印字機で印字するかバーコードのシールを作成し貼り付ける3つの方法があります。印刷する場合はコードをご指示いただければ当社でJANコードを作成することが可能です。
日本の国内で使用されているもので一番メジャーなのがJANコードです。JANコードは13桁のものと8桁のものがあります。
このコードを使用するには登録申請が必要になります。登録はオーナーになる事業者が行います。基本卸業者や小売店は設定することが出来ませんがオリジナルのプライベートブランドを出す場合はオーナーになるので申請が可能になります。
JANコードの意味
標準的な13桁の内訳は下記のようになります。2桁:国コード(日本は45、49)
5桁:商品メーカーコード(どのメーカーの商品か)
5桁:商品アイテムコード(商品名)
1桁:チェックデジット(前の12桁が正しいかのチェック項目)
チェックデジットの計算方法は下記のようになっています。
- すべての偶数位置の数字を加算する。
- 1の結果を3倍する。
- すべての奇数位置の数字を加算する。
- 2の答えと3の答えを加算する。
- 最後に"121"の下1桁の数字を"10"から引く。この場合は"10"から"1"を引き算した答えの"9"がチェックデジットである。
- 下1桁が"0"となった場合は、チェックデジットはそのまま"0"となる。
("0"の場合は"0")
短縮8桁の内訳は下記のようになります。
2桁:国コード(日本は45、49)
4桁:商品メーカーコード(どのメーカーの商品か)
1桁:商品アイテムコード(商品名)
1桁:チェックデジット(前の7桁が正しいかのチェック項目)
- すべての偶数位置の数字を加算する。
- 1の結果を3倍する。
- すべての奇数位置の数字を加算する。
- 2の答えと3の答えを加算する。
- 最後に"54"の下1桁の数字を"10"から引く。この場合は"10"から"4"を引き算した答えの"6"がチェックデジットである。
- 下1桁が"0"となった場合は、チェックデジットはそのまま"0"となる。
("0"の場合は"0")